2012 冬 パリ/6 part.2

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午後もルーブル鑑賞なので、一番近いカフェへ。テラス席が1つだけ空いていたのでそこに座り、私はまずワインを。昼間から飲めるのって、素敵ーー!



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本当に、目の前がルーブル。道路を挟んで向こう側がルーブル。



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注文したのは、私とY子様が卵3つに2分割のマッシュルームと4分割のじゃが芋がごろごろ入った巨大なオムレツ。Sちゃんは日本の3倍はありそうな巨大キッシュ。そしてわっさわさなレタスが沢山ついてきました^^パンを注文しなくても、おなかいっぱい。



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カフェの屋外席は本当に歩道の上にテーブルがあって、フランス人はこの外の席が大好き。道行く人を眺めながらの解放感、日本のテラス席とは比べ物にならないくらい。すっかりテラス席にはまりました。



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いっぱいになったお腹を抱えてルーブルへ。チケットを持っているから入場の待ち時間はやっぱりゼロ。音声ガイドもいちいち返却しなくていいので、首にかけていたヘッドホンを装着し、すぐに鑑賞モード。そしてまた、別行動~。

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ハンムラビ法典

古代エジプト部門の次に向かったのは、古代オリエント部門。有名なハンムラビ法典から鑑賞スタートです。楔形文字は横書き文化なので、一見縦書きに見えるこの法典は、反時計回りに90度戻して横に読んでいくんですよ^^



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サルゴン二世の高官

古代オリエント美術…実はそれほど関心はありませんでした。太い眉、立派な顎髭、大きい目…といった顔立ちに心の琴線はまったく反応したためしがないし、こういったアラバスター製の3m4m超の巨大な壁面や像は、虚無感漂う砂漠を連想させるようで。でも、今回順を追って鑑賞し、実際に巨壁・巨像に囲まれてみると、オリエントの雄々しく力強い感じを以前よりは少し受け入れられるようになったかな。



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歩く獅子の像

彩釉煉瓦で作られた壁…といった彩り豊かなものも新鮮に見えました^^




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マエストリヒトの福音書表装

古代オリエントの後は、教会コレクションへ。




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教会コレクションはその宗教的荘厳さと高度な工芸技術とがあいまって、えも言われぬ美しさ。私にもう少し宗教的知識があれば、より一層その素晴らしさがわかるのでしょうけれど。美しいものを美しいとただ思うことはとても大事。でも、知的好奇心を満たせれば、それはもっと美しく見えるだろうに。



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ナポレオン3世の居室

ヴェルサイユで目もくらむ絢爛豪華さを存分に見てきましたが、ナポレオン3世の居室も豪奢でした。



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重くて落ちるんじゃないかと心配になるほどのシャンデリア。この眩さの下で頂くお料理って、どんなだったんでしょうかね。




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細かな編みの大きなタッセル。



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蝋燭の灯りが灯らずとも、存在そのものが輝く燭台。
そういった調度品を一通り見て、次は彫刻部門へ。



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フィリップ・ポの墓

これを目にした時はびっくりして、目が離せなくなりました。ほぼ等身大の彫刻で、15世紀末の作品です。ブルゴーニュ公の執事であったフィリップが、8人の親族に担がれて運ばれていくさま。これがお墓だなんて!何人もの人が、黒い喪服を着た人の顔を覗き見ていきましたが、私はちょっとできなかった。大聖堂時代の彫刻の中で一番インパクトがあった作品。



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ひっそりとした階段。ルーブル内はどこも混んでいる…というわけではなく、大聖堂時代の彫刻部門や古代オリエントなんか人もまばらでゆっくり見れます。



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サモトラケのニケ

午前中に一瞥して終わったサモトラケのニケを、今度は階段下からゆっくり鑑賞。勝利の女神の神々しい出で立ちは、やっぱり高台でこそ映えるような気がします。こういった見せ方も、ルーブルはとても巧み。



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モナリザ

やっぱり外せないのはモナリザでしょうか。広い室内中央に立てられた壁面にモナリザが。館内で一番混んでいる場所かもしれません。ものすごい人だかり。どんなに前へ進もうとしても、この先にはなかなか割り込めず。モナリザは手の届かぬ存在。



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皇帝ナポレオンの聖別式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠式

必ず見ておきたいと思っていた絵画の中の一つ。征服者ナポレオンの威厳や強さが表だっておらず、どちらかというと穏やかな空気感さえまとっている作品。皇帝が自らに戴冠するシーンよりも、皇妃に授ける姿のほうを描いたというダヴィッド。幅9m超の作品に描かれた参列者の豊かな表情も、見ごたえがありました。

…と、こうしている間に、あと30分くらいしか時間がない!ルーブルの3階を占める素晴らしい絵画は一つも見に行けず、最後は古代ギリシャ・ローマ部門へ。



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ミロのヴィーナス

説明不要のミロのヴィーナス。自然光がその大理石の肌に差し込む姿は、本当に本当に美しかった!


ギリシャ・ローマ時代の彫刻作品は大好き。大理石という硬い石に、どうしてあれほどの躍動感やしなやかさを表現できるのでしょう。それに、きまって無表情な顔がなんともいえないのです。あの時代の方々は、喜怒哀楽をそのまま表情に出す自然な姿は野蛮であると考えるところがあって、高貴な神々や、王や哲学者やオリンピアの勇者などは、みんな無表情。対照的に、2等身や3等身で表現される愚者は、醜いまでに笑ったり泣いたり。ありのままの姿ではなく、つくろうことのできるほうがインテリジェンス。そんな向きは、今の世の中にも確かにあったり。



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企画展「ラファエロ展」

ギリシャ彫刻も足早に、待ち合わせ場所に向かうとまだ少し時間があったので「ラファエロ展」を。みんな企画展は見ないのかな?世界に散らばるラファエロのそうそうたる作品がたくさん集まっているのに、混んではおらず。雰囲気もよく、とっても見ごたえがありました。



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まったくもって時間が足りない!絵画、全然みてなーい!
2人のラ・トゥール、フェルメール、ハンス・ホルバイン。ルーブルだからこそ見たいと思う画家たち。絵に込められた「象徴」を読み解きながら鑑賞するのも楽しいだろうに。。次に来たら、今度は絶対に3階から!それっていつ??と、自問自答しながら、後ろ髪をめいいっぱい引かれながら、ルーブルを後にしました(泣)



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アスティエ・ド・ヴィラット

ルーブルからホテルへ戻る途中、ちょっとお店を見て回りました。私はアスティエへ。見るだけ、見るだけ…のつもりで行ったのに、器を見るとどうしても「どれにしよう?」と考え始めてしまう^^ゞアスティエの価格のつけ方って今一つわからない。大きい、小さい…はあんまり関係ないみたい。狭い店内には日本人がいっぱいいて、「値段さほど変わらないなら、大きいのにするっ!}と、大きなお皿を大人買いしている関西系の奥様が。でも、とっても大きいのはやっぱりとってもお高いのですが。そのわきで、大きいのを持って帰る自信もお金のない私は、小さくて少しでもお手頃なお皿をちまちま探しておりました。

そして、手荷物をホテルに置いたら、今日の夜のお楽しみへ♪


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そこは、地下鉄に乗って、とある駅で降りて少し歩いたところにあるワイン屋さん。ワインバーではなくって、ワイン屋さん。数坪の店内には、ワインが陳列してある棚があって、店主とお客とを分ける長いカウンターがある酒屋さん。今回とってもお世話になったYさんが日常的にお酒を買いに行くそこは、地元の人たちが買ったワインをそこで開けて飲んで帰ることもしばしばというワイン屋さんなのです。今夜は年越しパーティーの時に集まったメンバー数人がそこに集まって飲むというので、私たちもぜひご一緒に!と、大晦日の時に誘われていたんです。


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ワインを売るワイン屋さんだから、おつまみのメニュー表があるわけでもなく、みんなワインを飲みます。お店の人が勧めてくれたボトルが2本空いた時に、「何かつまむ?リエットでも食べる?」と聞かれ、パンと(これまたお店の商品である缶詰の)リエットが出てきました。このリエット、とっても美味しかった!こうして、バケットにリエットを乗せて、ボトルはすぐさま空に^^ゞ

数坪しかない店内には、そのうち地元の人たちも集まってきて、それぞれボトルを開けて飲み始めている。そして皆さん顔なじみのようで、「Bonne anne!(あけましておめでとう!)」を交わしながら挨拶していました。その光景が、まさにヨーロッパ的で、とっても楽しげ。



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カウンターの前で立って飲んでいると、「ちょっと足元いい?」と言われました。足元には大きな木製の扉があって、その下が倉庫になっているらしい。興味津々で中を覗いていると、「入ってみる?」と言われたので下へ。想像以上に中は広くてヒンヤリ。ワインを保管するにはもってこいの場所でした。



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パリの人って、とってもカッコイイ。もちろんお洒落だってこともあるんだけれど、一番の理由はその姿勢の良さにあるんじゃないかなって思います。物を見るときも、背中を丸めて覗き込んだりはしない。せいぜい首を傾けるくらいか、眺めるものを自分に引き寄せて見ている。立っている時も、歩いている時も、座っている時も、背筋は伸びたまま。その姿がとても美しくて格好良くて、日頃から背筋は伸ばすようにしているけれど、120%増ぐらいに意識して、びしーーっと伸ばすようにしてました(笑)



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この日の夜ご飯は、大晦日のパーティーで出会ったRさんのお宅で。ワイン屋さんで終了かと思いきや、その後はRさんの家に場を移し、またひたすらワイン。そうしたら、ワイン屋さんに来ていた人が、アヒルの肉で作ったミートソースを鍋で持ってきて、夜ご飯はパスタとなりました。Rさん、1人暮らしなのにそれはそれは素敵なお部屋の数々で、シミのないガラスのダイニングテーブルがあっというまにディナーの席に。このミートソースが、今まで食べたことないくらい絶品!おしゃべりとワイン。日付が変わるちょっと前まで、パリの最後の夜を楽しんだのでありました。

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