2013 夏 チェコ/2

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プラハで目覚める2日目の朝。昨日は5時半に起きたけれど、今日はゆっくりめ。7:20頃に朝食会場へ。昨日は早すぎてほとんど人がいない状態だったけれども、今日は賑わっています。ビュッフエ式の朝食の内容はほとんど変わらず。でも、パンケーキと卵ときゅうりで満足できるタイプなので、大丈夫。もちろん、何度もおかわりしますけれども^^


朝食が終わったら旧市街広場へ。
ティーン教会を見ようと思ったのだけれど、10時からだったのでまだ空いておらず残念!でも、時刻はちょうど9時。昨日も見た天文時計の「からくり」ショーの時間です。




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旧市庁舎 天文時計

正時になると、こちらの骸骨が紐をひっぱり鐘が鳴ります。
幾つも重なった時計の文字盤、わかります?針が動くのではなくて、この文字盤が動く仕掛けになっています。




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暦のほうの円盤。細かい文字は聖人の祝日などの日付。近くで見ると、精密で素晴らしい造りです!




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ハヴェル市場

旧市街広場から歩いて5分ほどのところにある市場は、果物やお菓子やお土産がずらりと並んでいる市場。9時~ということで、まだ品出し途中のお店もありましたが、観光客もいてにぎわっていました。



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ヨーロッパで見かける「平たい桃」もありました。いつも美味しそうだな~どんな味かな~?と思うのだけれど、いつも食べ損ねてしまう。今度渡欧した時には、必ず食べたいな。



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この後はヴァーツラフ広場へでて、中央郵便局へ行きました。撮影NGなので写真はありませんが、天井のものすごく高い素敵な内装の郵便局。私はそこで記念切手を買い、友達は日本にいる友人に葉書を出しました。

とまぁ、滞在2日目だというのに、10時近くまでなんだか時間を潰すように近場を散策していた私たち。それには理由がありました。
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市民会館(Obecni Dum)/スメタナホール

プラハはさまざまな時代のさまざまな建築様式が楽しめる街。中でもアール・ヌーヴォー建築の極みともいえる市民会館は何としてでも見ておきたい場所。でも、館内は予約制のガイドツアーでしか見学できず、しかも事前予約ではなく当日予約のみというもの。その受付開始時間が10時でした。10時15分前に到着してみると、私たちの前には10人もいなかったかな。でもそのあと続々と人がやってきて、随分と長い列になりました。ガイドツアーは毎日やっているようですがスケジュールは市民会館のHPで確認できるので、見ておくと便利です。私たちは11時の回を予約。これで一安心^^時間まではホテルがとても近いので、一度ホテルに戻り、そして時間をすごしました。

ガイドは英語で、枠は30人程度。英語はさっぱりわからない私でも、日本語の解説書を貸してくれるので問題はありません。そしていよいよガイドツアー開始!ロビーにある大統領・市長それぞれのためだけの専用エレベーターについての解説を受け、まずはプラハ最大のコンサートホールであるスメタナホールへ。
チェコは私がまだ学生のうちはチェコスロバキアで、スロバキアと分離独立していませんでしたが、そのはるか前、1918年の独立宣言がなされるまでは数百年という長きにわたって周囲の強国の支配下にあった土地でした。そして1800年代後半にスメタナがモルダウでおなじみの「我が祖国」を書き上げ、そして1918年に悲願の独立宣言を果たしたのですが、その独立宣言がなされたのがこの市民会館。そしてこの市民会館内最大のホールでは、それ以来、毎年スメタナの命日にはチェコの音楽祭「プラハの春」が開かれている…そんな歴史的場所でもあり、島国日本育ちの私としては「民族の誇り」というものについていろいろと考えさせられました。

独立後、このホールで「我が祖国」が演奏された時のチェコ人たちの思いは感慨ひとしおだったでしょうね。。




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(もうどうしてズームレンズを持ってこなかったの!と悔しい思いでいっぱいですが、)ホールの天井は高く、大きな天窓、華やかな装飾。とても美しいホールです。




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そしてこのあとは、市民会館内のさまざまな部屋を案内してもらいます。この市民会館は当時のチェコの素晴らしい建築家や美術家たちの手によってつくられたので、それはっそれは美しい場所。



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カフェ(Cukrana)

とても明るい雰囲気のカフェ。ネオバロック様式を主としているので直線の印象の強い部屋だけれども、金の装飾や花柄のデザインなどアール・ヌーヴォーの要素も織り交ぜられて、部屋の雰囲気が明るいのは、楓の木を使っているからなのだとか。カウンターの奥の鏡の向こうには調理場があって、あーあそこからいろいろと運ばれて出てくるのね、と想像してみると、当時の趣味人たちの賑やかな会話が聞こえてくるような気がします。



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スロヴァーツコ・サロンの天井

モラヴィア地方の一地域であるスロヴァーツコの民族模様が取り入れられたサロン。






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カタツムリのついた水槽

当時はここで何を飼っていたのかな?




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ほら、カタツムリ!



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ボジェナ・ニェムツォヴァーの小サロン

上からは流れる滝があり、途中にその受け皿、下には小さな噴水も。




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オリエンタル・サロン

今見ても斬新な天井のデザイン!




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グレーグルホール

ここはパーティーなどを催す社交場として使われていて、19世紀に活躍したチェコの有名な政治家グレーグル博士にちなんで名づけられた部屋。




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天井から下がる照明がとても繊細。



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市長の間

そしていよいよ「市長の間」。このために290kcを払って見学しに来たといっても過言ではありません。市長の間の内装は、ミュシャが手掛けているんですもの!




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美しいステンドグラスは色数は少ないものの明るく華やか。




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壁面はすべてミュシャの絵が描かれていて。




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柱や天井や…細部までもミュシャのアール・ヌーヴォー!





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ちょっとしたカーテンの刺繍も素敵にアール・ヌーヴォー。




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上のカーテンはこんな感じで次の間へとの境目に。





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窓にはめられたステンドグラスもさまざま。




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ね、……さまざま!




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ガイドの話を聞きながらも、皆さんカメラを向けずにはいられない。だってすべてが美しいんですもの!ちなみに、写真を撮る場合には受付時に入館料とは別に55kc支払っておく必要がありますので、あしからず。




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市長の間に置かれた椅子やテーブル。ここにもミュシャのこだわりが。





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壁側の備え付けソファの背面に、ミュシャの絵がそれぞれ描かれているのです。




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中央の丸天井にも、もちろんミュシャの絵が。

このような感じでミュシャづくしの「市長の間」。ミュシャのファンではなくとも、その強烈な個性とアール・ヌーヴォーの美しさの虜になる場所ではないでしょうか。
…とっても、とっても素晴らしく素敵でした^^



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もちろん、他にもこんな感じの素敵なソファや、




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ちょっと素敵なキャビネットの金細工なんかがあったりと、アール・ヌーヴォーが随所にちりばめられている市民会館。



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ガイドを担当してくれた青年の英語もとても聞き取りやすく、分かりやすかったです。プラハに行く機会があったら、ぜひ、足を運んでほしい場所でした^^

そしてこのあと、私たちは「ミュシャ美術館」へと向かいました。市民会館からは歩いて15分もかからないかな?




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ミュシャ、ミュシャと連呼しておりますが、ミュシャはチェコを代表する画家で、チェコ語では「ムハ」と読みます。ポスター画や建築装飾の分野で活躍し、彼の描くアール・ヌーヴォー様式の女性の美しさといったら、大人のおとぎの世界です。美術館は撮影禁止のため写真はありませんが、規模はそれほど多くないけれど、ポスター以外にもデッサンや下書きなんかもあったりしてミュシャの制作活動を垣間見れました。チェコスロバキア時代の紙幣が展示されていて、ミュシャのデザイン!偉人の肖像もいいけれど、作家の個性がにじみ出るような美しいデザインも素敵だなぁと思いました。

今日の前半でミュシャの世界を堪能した後は、遅い昼食をとるためにカフェへ。





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グランド・カフェ・オリエント(Grand cafe Orient)

黒い聖母の家の2階にあるこのカフェは、キュビズム様式。キュビズムは現代美術の一様式で、ピカソらが創始。建築にまで取り入れられているのは世界広しといえどプラハぐらいで、プラハ市内のあちこちにキュビズム建築が見られます。カフェの店内にも随所にキュビズムが。キュビズムの特徴はというと、ちょっと説明しづらいのだけれど、ギザギザや折れ曲がり、江戸切子のような格子柄…って感じかな。




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ラインは直線的。新聞がかかっているフックも、稲妻のようなギザギザ。






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レモネード

今日も(外で散水車が出るほどに)とても暑い日だったので、まずは飲み物を注文。プラハで飲んだレモネードはとにかくレモンがたっぷりで、甘さがぐっと控えめ。とってもとっても美味しい!




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ランチ)ハムとチーズのパニーニ・ミックスサラダ

食事はこちらを注文。外側はパリッとした焼き加減で、チーズとハムのシンプルな味がとても美味しく感じます。



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サラダにたくさんのオリーブが乗っていると、ヨーロッパに来たなって実感します。ドレッシングはバルサミコベース。
カフェの年輩ウェイーターがとても気さくな方で、チェコ語や英語で話しかけられたんだけれども、私たちの英語力ではきちんと会話のキャッチボールができず、しっちゃかめっちゃかな解釈とカタコト英語で応戦。でも、そんなやりとりも、旅の醍醐味。



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ティーン教会

食事の後はティーン教会へ。旧市街広場からは何度も見ているゴシック様式のティーン教会。でも、なかなか入口が見つかりません。これは昔、反カトリック派だったこの教会が、さまざまな変革の中でカトリックに変えられそうになった時に、周りに建物を建てて入れないようにしたためだそうです。ですからティーン教会の入り口は広場には直接面してはいないというわけです、内部は、人々の祈りの場にふさわしく、重苦しいまでの厳かさが漂っていました。



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その後は、旧市街広場から5分ほど歩いてクレメンティヌムへ。



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鏡の礼拝堂 コンサートチケット売り場

プラハ市内は毎晩のように教会やホールで演奏会が開かれていて、観光客は気軽に当日券を買って楽しむことができます。教会内部の趣向もさまざまですから、できれば自分たちなりにこだわって鑑賞したい。ここ鏡の礼拝堂はガイドブックでみてもそれはそれは壮麗な礼拝堂で、聴くならここで聞きたいねっ、となって買いに来ました。でも、欲しいのは明後日のチケット。もちろん当日でも十分買うことができるのだろうけれど、プラハでの初めてのチケット購入なので、念には念を入れて(笑)でも、買うのに一苦労!それは私たちの語学力でした。「today」ではなく「明後日」のチケットを果たしてなんというのか??「tomorrow」は言えるけど、「明後日」って??「next tomorrow 」などという本当に英語教育を中高大と受けてきたのか危ぶまれる言葉も飛び出しましたが、何とかチケット売り場のお兄さんに「friday の ticket だね?」と言ってもらい、(あーどうして最初から金曜日のが欲しいって考えなかったんだろー)と苦笑しながらも、購入することができました。ちなみに後日別会場で、「today,tomorrow,in two days」という表記を見つけ、そう言えばいいのかーと大笑いした私たちでした^^

帰国後、英語の達人チビY子様に伺ったところ、「the day after tomorrow」という一般的な言い方を教えていただきました。ありがとう!



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その後、人混みをかき分けるようにして進み、




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どんどん込み合っていく人混みを進み、




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あまりの人の多さに唖然としながらも、




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カレル橋

私たちはカレル橋までやってきました。
カレル橋はプラハ最大の名所で、橋の両側には30体ほどの聖像が立ち並んでいます。



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ヤン・ネポムツキー像

中でも一番の人気が、こちらのヤン・ネポムツキー像。この橋の像の中でもっとも古く、彼は王妃の懺悔内容を教えよとの王からの命令を拒み、拷問されて命を落とし、カレル橋の上から川に投げ込まれたという人物です。その後、彼の遺体が見つかった時、川の上に5つの星の王冠が浮かび上がったことから、5つの星は彼のシンボルとなり、後に守護聖人に列せら、チェコの英雄の1人となっています。



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その台座を触るとご利益があるというので、私も触ってみることに。ご利益がありますようにー。




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また、こちらは実際にヤン・ネポムツキーが投げ込まれた場所に建てられたレリーフ。これも、触るとご利益があるそうです^^




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カレル橋を渡ったら、また引き返して戻ってくる。陽射しは容赦なく照りつけてくるし、人混みで熱気はこもるしで、とても暑い時間でした^^



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パラディウム内「モンゴリアン」

カレル橋のあとは、お店にちょこちょこ入ったりしながら、市民会館のあたりまで戻ってて来て、夜ご飯を食べることに。パラディウムはプラハ滞在中に何度も行った大型ストアで、夜ご飯はここのフードコートで食べました。野菜も摂れて、手早く済ませたかったのでモンゴル料理のお店へ。



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Pilsner Urqual(ピルスナー・ウルクェル)

国民のビール消費量世界一のチェコですから、気兼ねなくビールが飲めます^^このお店ではピルスナー・ウルクェルを提供していたので、早速それを。今日も一日よく歩いたので、ビールが美味しい!



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夜)鶏と野菜の焼きそば

「モンゴリアン」というお店だからモンゴル料理ってどんなんだろーと興味津々だったのですが、言ってみれば「ヨーロッパから見たアジア料理」って感じでしょうか。日本人にはなじみやすい味で美味しかったです。レストランもいいけれど、気軽に立ち寄れるフードコートも便利でいいですね^^



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市民会館の前ではグラスハープの奏者が人を集めていました。音色はとても綺麗でしたよ^^




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市民会館/スメタナホール

本日2度目のスメタナホール。
実はガイドツアーの申し込み時に、コンサートチケット売り場で当日券も買っておいたのです。本日の演目は「モーツアルトとドヴォルザーク」。ドヴォルザークはチェコ出身の作曲者だし、モーツアルトはプラハで何度も演奏や指揮をとっていて関係の深い人だから、プラハで聴くにはふさわしいお2人ではないでしょうか。



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昼間に見た時とはまた違って見える、夜の雰囲気。

本日の演目

モーツアルト
・Serenade in G Major,
“A lottle night music”KV525-allwgro,Romance,Menuetto,Rondo
・Divertimento D Major,KV136-Allegro,Andante,Presto
ドヴォルザーク
・Gypsy melodies,op.55,no.4,“songs my mother taught me”
・Humoreska op.101,c.7 G Major
・From the New world-Symphony No.9,in e minor OP.95-ll.Largo
・Two Walzes op.54-A Major,D Major
・Slavonic Dance op.45,No.8 in minor



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毎晩のように行われる1時間程度の演奏会なので、オーケストラ規模ではなく弦楽中心のサロンコンサートですが、ホールの音響も素晴らしく、大変聴き応えがありました。そして、観光客にも楽しんでもらえるように、わりと誰でも分かるような曲目であっという間の1時間。コンサートに行って、本当に本当によかった!コンサートに必ず行こうねってなったのも、吹奏楽部でさまざまな音楽に造詣の深い友達が一緒だったから。連れて行ってくれて感謝感激、どうもありがとうね^^
9時過ぎ、私たちは興奮冷めやらぬ感じで、こうしてこの日の日程は終了。

そして、明日はいよいよチェコの南に位置する、チェスキー・クルムロフへの日帰り旅行に向けて、パラディウム内のスーパーで買い物をして、ホテルへと戻ったのでした。


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